Canalysが本日発表した新たなレポートでは、COVID-19パンデミックとそれに伴う「世界的な景気後退」の影響により、2020年の世界のPC出荷台数は7%減少すると予測されています。レポートでは「最悪の時期は過ぎた」としていますが、第2四半期、第3四半期、第4四半期を通して依然として減少が見込まれています。
下のグラフからわかるように、今年の第1四半期のPC出荷台数は約9%減少しました。Canalysは第2四半期と第3四半期にかけて若干の回復を予測していますが、出荷台数は依然として前年同期比で減少すると見込まれています。2020年第4四半期については、Canalysは2019年第4四半期と比較して年末商戦需要が弱まるため、出荷台数は低迷すると予測しています。
PC市場はCOVID-19の影響で大きく揺さぶられてきましたが、最悪の状況は脱し、第2四半期、第3四半期、第4四半期の出荷台数はいずれも第1四半期よりも前年同期比で減少幅が縮小すると予想されています。これは主に、中国のサプライチェーンと製造拠点が健全な状態に戻ったことによるもので、リモートワークや教育といった分野における潜在需要への対応が期待されます。
興味深いことに、特にAppleに関しては、iPadは北米での裁量的支出の減少の影響を受ける可能性が高いとCanalysは述べています。
第4四半期までに経済が大きく回復する兆候が見られない場合、消費者は年末までにAppleタブレットなどの非必需品デバイスへの裁量支出を減らすとCanalysは予測しています。米国における回復は、市場が前年比4%成長する2022年まで遅れると予想しています。
Canalys のレポート全文は、こちらからお読みいただけます。
本日発表されたCanalysのPC業界に関するデータは、昨日発表されたGartnerのデータに続くものです。Gartnerは、COVID-19による業界低迷を受け、2020年第1四半期のiPhone出荷台数が8.2%減少したと推定しています。Appleはハードウェア製品の出荷台数を一切公表していないため、GartnerやCanalysなどの調査会社のデータは、ある程度懐疑的に捉えるべきです。
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